北海水産と仲間たち:山神の<ほたてフライ>

日本の水産加工会社「山神(やまじん)」さんの社長が、手のひらに乗せた小さなほたて貝たちに語りかけました。「お前たちはもうすぐ世界中の人から『なんて美味しいほたてなんだ!』って褒められるぞ」と。その言葉通り、私たち北海水産がヨーロッパのみなさまに、その日本の伝統的な海の幸をお届けしていることを誇りに思います。『北海水産と仲間たち』第二回は、「山神のほたてフライ」です。

豊かな自然の恵み

山神さんは、青森県にある水産加工会社で、社長ご自身も漁師さん。青森県むつ湾の冷たい海で自ら獲ったほたての小さな稚貝を、7から10センチになるまでネットの中で養殖します。むつ湾には、八甲田山系の山々からミネラルが流れ込み、ほたての餌となるプランクトンがたくさん発生します。ヨーロッパやアメリカ産とは異なるこの独特な生育環境で育つむつ湾のほたて。そんな栄養たっぷりの海水ですくすく育つから、身が柔らかくて甘みに富んでいるのです。

一年間手塩にかけた後、殻の中の貝が柔らかくなると水揚げの時期を迎えます。陸に揚げられるとそこですぐに洗浄され、山神さんの工場で滅菌海水を使って蒸されます。真水ではなく海水を使用することで、ほたてのおいしさをぎゅっと閉じ込めることができるのです。

こだわりの鮮度と品質

山神さんで輸出担当をしている松本さんは、「私たちは鮮度と品質に徹底的にこだわり、厳格な基準に従って生産しています。一切妥協をしない『山神品質』があってこそ、最高品質のほたてを生産することができるのです」と、話しています。

殻からはずされたほたての身は、手作業で付着物や汚れを落とし、さらに洗浄されます。そして素材の鮮度をそのままに急速冷凍し、おいしさを逃しません。北海水産では、このこだわりのほたてに衣がついて油で揚げる「ほたてフライ」をヨーロッパのご家庭にお届けしています。

「北海水産の仲間」としての誇り

松本さんは、弊社と力を合わせて仕事をすることを『我社の誇り』と言ってくれます。「青森のような地方にある従業員100人の会社が、北海水産さんのような知名度の高いオランダの会社と一緒に仕事をさせてもらえるなんて、社員一同誇らしい限りです。ヨーロッパでも本物のほたての味を楽しんでいただけるようになって、本当にうれしいです。ノーデンボス社長のご恩は、これからも決して忘れません」

松本さんの夢

『世界中の人たちに本物のほたてを食べてもらいたい』という松本さんの夢は叶いました。私たち北海水産は山神さんとともに、日本の海が与えてくれるこの自然の豊かな恵みをこれからもずっと多くの方々に楽しんでいただけるよう努力してまいります。

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